受験に有利な英語資格は?英検・TOEIC・TOEFL・TEAPどれを取る?違いを徹底研究

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大学受験に向けて、英語資格を取りたい方は多いと思いますが、どんな違いがあるのかいまいちわかりにくい。

この記事では、どの試験がどの進路に有利なのか、わかりやすく比較していきます。

結論から言うと、日本の大学受験に活用したいなら英検TEAPがお勧めです。

特にTEAPは、上智大学と日本英語検定協会が開発した高校生のための英語能力判定試験なので、大学で学習・研究する際に必要とされる英語運用力がより正確に測定できます。

ぼく、英検・TOEIC・TOEFL・TEAP全部受けたから、実際の取得レベルなども含めて、詳しく解説していくよ!

TEAPについては、こちらもぜひ参考にしてください。

目次

大学受験に利用するならどの試験がおすすめ?

もし、大学受験で英語資格試験を利用するなら、英検TEAPです。

旺文社教育情報センターによると、2022年一般選抜では、受験生の9割近くが英検を利用しているという結果が出ています。

旺文社教育情報センター公式サイトより引用

1位英検に大きく離されていますが、2位がTEAPで8%です。

2020年1.1%、2021年が3%だったのが、2022年には8%まで増えています。

なので、これからTEAP受験者はどんどん増えていくと思います。

英検の場合、いくら帰国子女でも準1級・1級レベルになると、普段学校で使っているような語彙力では全くカバーすることができません。

その点、TEAPは高校生のための英語能力判定試験なので、語彙もなじみのあるものが多いです。

TEAP受験者人口は英検に比べてまだまだ発展途上ではあります。

グラフを見てもわかる通り、入試で利用可とされている割合は88%と、ここ2~3年で増加していて、かなりの大学で利用することができるようになっています。

ただ、TEAPの情報ってとても少ないんですよね。

英語圏からの帰国なら高得点が取れると思いますが、もし確実にスコアを伸ばしたいのであれば、TEAPコースがある英会話スクールを一度体験してみるのをお勧めします。

英検・TOEIC・TOEFL・TEAP・IELTS・GTECを徹底比較

今回は受験者数も多い、英検・TOEIC・TOEFL・TEAP・IELTS・GTECの6つの試験を比較します。

これらの試験は、大きく分けて

  1. ビジネス・日常会話向け
  2. 大学・アカデミックな内容
  3. 国内向け
  4. 海外留学向け

に分けることができます。

ざっくり表にするとこんな感じ。

とはいえ、はっきりと「国内向け・海外向け」と別れているわけではなく、英検利用で海外留学することも可能ですし、TOEFLを日本の大学受験に利用することもできます。

この表のとおり、固定されているわけではなく、どちらかというと〇〇が得意、というイメージだと思ってください。

表には追加していませんが、ケンブリッジ英検は「英語圏における日常生活に必要とされる実践的な英語力があるかを評価する」試験なので、どちらかというと海外ビジネス・日常会話向けの試験です。

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特徴国内
受験者数/年
優遇
英検実用英語技能検定
・日本英語検定協会が実施する国内最大規模の英語能力試験
・日本の高校生が学校で習う内容に沿って問題が作られている
・主に英語スキルを伸ばす目的
約410万人約230大学
TOEIC L&RTest Of English for International Communication
・英語を母語としない人向けの英語コミュニケーション能力テスト
・試験内容は、ビジネスの場を想定した問題が多く出題される
約197万人
TOEFL ibtTest of English as a Foreign Language
・英語を母語としない人向けの国際基準の英語能力測定試験
・海外の大学への進学を検討している場合に必要
延べ3,500万人以上(世界)約180大学
TEAPTest of English for Academic Purposes
・大学で学習・研究する際に必要とされる
・アカデミックな場面での英語運用力を測定する
・試験のレベルは、英検準2級~準1級程度
約2万5千人約290大学
IELTSInternational English Language Testing System
・英語圏の国々に留学、就労、または移住するための英語力を測定する
・イギリス発祥の試験
アカデミック・モジュール:主に留学申請のためのモジュール
また、英語圏での医療・看護・会計・エンジニア等、
プロフェッショナルな機関への登録申請を目的とする方が対象
ジェネラル・トレーニング・モジュール:主に就業・実務など移住申請のためのモジュール
約4万人約300大学
GTECGlobal Test of English Communication
・ベネッセが実施している
小学生から社会人までの方が英語力を測定できるスコア型英語4技能検定
約126万人約150大学

日本国内の受験者数の多さでは、英検に軍配が上がりますが、そもそも、英検やGTECの場合、小学生から大人まで幅広い受験者がいるので、その分人数が多くなるのは普通のこと。

また、TEAPの場合、国内大学受験が大きな目的なので、自然と受験者数が少なくなります。

入試に活用できる大学も、それほど大きな差はありません。

各英語試験のレベルCEFR(セファール)について

皆さん、CEFR(セファール)はご存じですか?

CEFRとは、Common European Framework of Reference for Languages(欧州言語共通参照枠)の略称です。

CEFRの中心になっているのが言語達成度を表す共通参照レベルで、A1 から C2 までの6つのレベルが設定されています。

ざっくりいうと、いろんな英語試験の基準を設けて、英語力を可視化しましょうっていう感じです。

例えば、TOEFL iBTが65点だった、英検だと何級レベル?って思ったことありますよね?

TOEFLが65点ならCEFRのレベルB1、英検だと大体2級レベルだね。って基準がわかります。

出典:文部科学省公式サイト

CEFRのレベルごとの分類は、ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構の資料を確認してください。

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熟練した
言語使用者
C2聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。
いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。
自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
C1いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。
社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。
複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる
自立した
言語使用者
B2自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。
母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。
幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。
その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
基礎段階の
言語使用者
A2ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。
簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
A1具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。
自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。
もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすること
ができる。
出典:ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構

ぼくは英検準1級・TEAP353点・TOEFL82点なので、CEFRはB2レベル。
TOEICは945点だったから、CEFRはギリB2レベルだよ。

ユウのTEAPの結果

英検やTEAPのCEFRより、TOEICの方がレベルが上だから、受験や就職試験に使う英語資格はTOEICを使うと少し有利になります。

英検も、TEAPも4技能のスコアが表示されるので、どこを頑張ったらスコアが上がるかよくわかりますね。

やっぱりWritingがちょっとだけ苦手みたい。

大学の入試目安や、優遇条件も、英検何級とか、TOEFL何点以上といった表現ではなく、CEFRのレベルで指定されているところもあります。

各試験の必要語彙数・難易度

英検・TOEIC・TOEFL・TEAPの中でどれが一番難しいの?

ぼく、頑張ればTOEICで満点取れるかもしれないけど、英検1級になるとかなり自信がないなぁ…

ひとつの目安が語彙数です。

必要語彙数が多くなれば多くなるほど、難易度も高くなってくるんですよね。

必要語彙数を一覧表にしてみましたが、やっぱり英検の語彙数がハンパない。

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必要語彙数試験時間検定料海外受講
英検1級:10,000~15,000語
準1級:7,500~9,000語
2級:3,800~5,100語
準2級:2,600~3,600語
3級:1,250~2,100語
4級:600~1,300語
5級:300~600語
1級:R&W100分L35分S10分
準1級:R&W90分L30分S8分
2級:R&W85分L25分S7分
準2級:R&W75分L25分S6分
3級:R&W50分L25分S5分
4級:R35分L30分
5級:R25分L20分
1級:11,800円
準1級:9,800円
2級:8,400円
準2級:7,900円
3級:6,400円
4級:4,500円
5級:3,900円
TOEIC L&R4,000語以上R:75分
L:45分
7,810円
TOEFL iBT(R) 3,000語で90.45%をカバー
5,000語で95.37%をカバー
(L) 3,000語で96.22%をカバー
R:35分
L:36分
W:29分
S:16分
※2023年7月26日より
新形式
US$245
TEAP2,000~5,000語程度
(タスクにより異なる)
R:約65分
L:約35分
W:約45分
S:約25分
15,000円
IELTS5,000~6,000語程度R:60分
L:40分
W:60分
S:15分
ペーパー版:25,380円
コンピューター版:27,500円
GTEC3,000~6,000語程度Advanced:R45分L25分W25分S25分
Basic:R45分L25分W25分S25分
Core:R32分L18分W25分S25分
9,900円

大学受験で注目を浴びるTEAPは、英検2級程度の語彙数です。

英検1級の語彙数15,000語を覚えるのは至難の業だけど、TOEIC4,000語、TEAP5,000語だったら、絶対英検より楽!

これらの難易度から考えても、大学受験の英語資格はTEAPが断然おすすめです。

英語資格試験の勉強法

英語試験、得に高スコアを目指すのであれば、やっぱり一度スクールに通うのは効率がいいと思うんですよね。

星の数ほど英会話スクールがありますが、英語試験に強いスクールって案外少ないんですよね。

ビジネス向けTOEICに関してのスクールは多いのですが、学生向け・受験対策向けスクールはまだまだ少ないのが現状です。

高スコアを狙うのであれば、4技能まんべんなくレベル上げしていかなければいけない。

高スコアになればなるほど、長文Writingが占める割合も大きくなってくるので、ここら辺のコツをプロに教えてもらいたい。

ぼくたちも英検2級以上は、Writing対策でスクールに通いました。

本格的に受験勉強が始まる前に、サクッと英語資格を取ってしまえば、それ以降英語以外の強化に全力投球できますからね。

英語資格試験って、年数回チャンスはありますが、できれば1~2回で目標レベルまで取ってしまうのが一番楽!

そのためには、やっぱり短期間でもスクールに通ってみるのが一番効率がいいと思います。

受験に有利な英語資格は?英検・TOEIC・TOEFL・TEAPどれを取る?:まとめ

本格的な大学受験勉強を開始する前に、サクッと英語資格を取ってしまうのがお勧め。

英語資格利用の大学を受けるなら、1教科減るだけでも、だいぶ負担が軽くなります。

その分、ほかの教科に力を入れることもできます。

また、学校推薦や総合型選抜を利用する場合にも、英語資格が利用条件だったりする学部もあるので、ぜひ検討してみてください。

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